集計方式

ダブルペリア計算例:18ホールスコアから当日ハンデを算出する完全手順

ダブルペリア(新ペリア)方式の計算例を、隠しホール12ホールの合計から係数1.5・最後に0.8をかける手順まで具体的なスコア例つきで解説。同点ルールやハンデ上限まで網羅。

著者: 木下 裕介公開: 2026年6月4日読了 12

コンペの幹事を任されて、いざ集計方式を決めようとしたとき、「ダブルペリア(新ペリア)ってよく聞くけど、実際どう計算するの?」と手が止まってしまう方は多いものです。この記事では、ダブルペリアの仕組みを、具体的な計算例を一つずつ追いながら解説します。隠しホールの決め方、ハンディキャップの算出、上限処理まで、この記事を読み終えるころには、自分のコンペで自信を持って集計できるようになります。

ダブルペリア(新ペリア)とは:まず結論

ダブルペリアとは、あらかじめ決めた12ホールのスコアからハンディキャップ(ハンデ)を自動計算し、実力差をならして順位を決める方式です。「新ペリア」とも呼ばれ、同じものを指します。

ポイントは次の3つです。

  • 上手い人もビギナーも同じ土俵で競える(実力差を補正できる)
  • 自己申告のハンデが不要で、運営がスコアから機械的に算出できる
  • 「隠しホール」を当日まで伏せておくため、特定ホールを狙い撃ちできない

ハンディキャップとは、ゴルフの実力差を数値化して埋めるための仕組みです。スコアの悪い人ほど大きなハンデが与えられ、その分が打数から差し引かれます。

集計方式全体の比較や、ほかの方式との違いを知りたい方は、ゴルフコンペ集計方式まるごと解説もあわせてご覧ください。

隠しホールとは:12ホールを決める

ダブルペリアの計算は「隠しホール」を決めるところから始まります。

隠しホールの基本

隠しホールとは、ハンデ計算の対象になる12ホールのことです。18ホール中、アウト(前半9ホール)から6ホール、イン(後半9ホール)から6ホール、合計12ホールを選びます。

| 区分 | ホール数 | | --- | --- | | アウト(1〜9番) | 6ホール | | イン(10〜18番) | 6ホール | | 合計 | 12ホール |

なぜ「隠す」のか

選んだ12ホールを参加者に知らせないのがルールです。事前に分かっていると、そのホールだけわざとスコアを崩して大きなハンデを得る、といった操作ができてしまうためです。プレー後、集計のタイミングで初めて公表します。

幹事は事前にくじ引きやランダムな番号指定で12ホールを決め、結果を伏せておきましょう。

ダブルペリアの計算式

結論として、ダブルペリアのハンデと最終スコア(ネットスコア)は次の式で求めます。

ハンデ =(隠し12ホールの合計打数 × 1.5 − コースの規定打数)× 0.8

ネットスコア = グロススコア − ハンデ

用語を整理します。

  • グロススコア:実際に叩いた18ホールの総打数
  • 規定打数(パー):そのコースの基準打数。多くは72
  • ネットスコア:ハンデを引いた後の最終スコア。これで順位を決める

「×1.5」は12ホールの合計を18ホール相当に換算するための係数(18 ÷ 12 = 1.5)です。「×0.8」はハンデを少しだけ抑える調整係数で、運が良すぎる結果を緩和する役割があります。

ダブルペリアの計算例:具体的に追ってみる

ここからは実際の数字で計算してみましょう。規定打数72のコースを例にします。

例1:グロス95のAさん

Aさんの隠し12ホールの打数が、合計「68打」だったとします。

ステップ1:ハンデを計算する

68 × 1.5 = 102
102 − 72 = 30
30 × 0.8 = 24.0
ハンデ = 24.0

ステップ2:ネットスコアを出す

ネット = グロス95 − ハンデ24.0 = 71.0

Aさんのネットスコアは 71.0 となりました。

例2:グロス88のBさん

Bさんの隠し12ホールの打数が合計「60打」だったとします。

ステップ1:ハンデ

60 × 1.5 = 90
90 − 72 = 18
18 × 0.8 = 14.4
ハンデ = 14.4

ステップ2:ネットスコア

ネット = グロス88 − ハンデ14.4 = 73.6

2人を比較すると

| | グロス | ハンデ | ネット | | --- | --- | --- | --- | | Aさん | 95 | 24.0 | 71.0 | | Bさん | 88 | 14.4 | 73.6 |

グロスだけ見るとBさん(88)の方が上手ですが、ネットスコアではAさん(71.0)が上回りました。ダブルペリアでは、この「ネットスコア」が小さい人が上位になります。実力で劣るAさんにも優勝のチャンスが生まれる、これがこの方式の面白さです。

ハンデには上限がある

実際のコンペでは、計算式そのままだとハンデが極端に大きくなりすぎることがあります。そこで多くの大会で ハンデの上限 を設けます。

一般的に使われる上限の目安は以下の通りです。

  • 上限を設けない(計算式のまま)
  • 上限を「規定打数の8割」程度に設定する(例:パー72なら約36前後)

たとえば隠しホールでたまたま大叩きが集中し、ハンデが「45.0」と算出されたとします。上限を36に設定していれば、このプレーヤーのハンデは36として扱います。上限の有無や数値は、コンペ開始前に必ず参加者へ告知しておきましょう。後出しはトラブルのもとです。

ダブルペリアと新ペリア・ペリアの違い

「新ペリア」と「ダブルペリア」は同じものですが、似た名前の方式があるため整理しておきます。

| 方式 | 隠しホール数 | 特徴 | | --- | --- | --- | | ペリア(旧ペリア) | 6ホール | サンプルが少なく運の要素が大きい | | 新ペリア(ダブルペリア) | 12ホール | サンプルが多く、より実力を反映 |

ペリア方式は隠しホールが6つだけのため、その6ホールの出来不出来でハンデが大きくブレます。隠しホールを12に増やしてブレを抑えたのが新ペリア(ダブルペリア)で、現在のコンペではこちらが主流です。

新ペリアの計算例(ペリアとの式の違い)

念のため、ペリア(6ホール)の場合の式も載せておきます。係数が変わる点に注意してください。

【ペリア(6ホール)】
ハンデ =(隠し6ホールの合計 × 3 − 規定打数)× 0.8
※18 ÷ 6 = 3 で換算

【新ペリア=ダブルペリア(12ホール)】
ハンデ =(隠し12ホールの合計 × 1.5 − 規定打数)× 0.8
※18 ÷ 12 = 1.5 で換算

換算の係数(×3 か ×1.5 か)が、隠しホール数に応じて変わるだけで、考え方は同じです。

同スコア(同ネット)になったときの順位決め

ダブルペリアではネットスコアが小数になることもありますが、それでも同点が出ることはあります。その場合の決め方を事前に決めておきましょう。一般的なルールは次の通りです。

  • 年長者を上位とする(最も広く使われる)
  • 後半(イン)のスコアが良い方を上位とする
  • カウントバック方式(後半9ホール → 最後の6ホール → 3ホール…と比較していく)

どれを採用してもかまいませんが、これも事前告知が鉄則です。表彰の場で「どちらが上か」を即決できるよう、ルールブックや案内に一文添えておくと安心です。

ダブルペリア集計の進め方チェックリスト

幹事として当日スムーズに集計するための流れをまとめます。

  • [ ] コース予約時に規定打数(パー)を確認する
  • [ ] 隠しホール12を事前に決め、結果は伏せておく
  • [ ] ハンデ上限の有無・数値を決めて参加者へ告知
  • [ ] 同ネット時の順位ルールを決めて告知
  • [ ] プレー後、各自のグロスと隠しホール合計を集める
  • [ ] 計算式に当てはめてハンデ・ネットを算出
  • [ ] ネットスコアの小さい順に並べて順位確定

手計算でも十分対応できますが、参加人数が多いと検算に手間がかかります。表計算ソフトで計算式を組んでおく、もしくは集計に対応したスコア管理サービスを利用すると、入力ミスや計算ミスを大きく減らせます。

まとめ

ダブルペリア(新ペリア)の計算は、一度仕組みを理解すれば難しくありません。要点を振り返ります。

  • 隠しホールはアウト6+イン6の計12ホール、当日まで伏せる
  • ハンデ=(12ホール合計 × 1.5 − 規定打数)× 0.8
  • ネットスコア=グロス − ハンデ、小さい人が上位
  • ハンデ上限同点時のルールは事前告知が鉄則

まずは自分のコンペのコースのパーを確認し、この記事の計算例にならって一度試算してみてください。ほかの集計方式との比較はゴルフコンペ集計方式まるごと解説で確認できます。

なお、ダブルペリアを採用するコンペでは、出欠管理・組み合わせ作成・案内文整備といった準備段階の作業を効率化しておくことで、当日の集計に集中できます。幹事サポートアプリ「ゴルカン」は、この準備段階の作業をスマホ片手でまとめて進められるので、計算以外の負担を軽くしたい方はぜひ活用してみてください。

木下 裕介
木下 裕介
住地ゴルフ 最高執行責任者

ゴルフコンペ幹事サポートアプリ「ゴルカン」を運営。ゴルフ業界誌『月刊ゴルフマネジメント』で「ゴルフ場のデジタル革新」の連載記事を担当。

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