新ペリア計算の完全ガイド:隠しホール12ホールから当日ハンデを算出する手順
新ペリア方式の計算を、隠しホール12ホールの合計から係数1.5・最後に0.8をかける手順までスコア例つきで解説。ダブルペリアとの違いやHDCP上限の設定も網羅。
ゴルフコンペの幹事を任されると、まず悩むのが「どの集計方式を使うか」という問題です。なかでも定番として広く使われているのが「新ペリア(新ぺリア方式)」です。とはいえ、「名前は聞いたことがあるけれど、計算方法がよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。この記事では、新ペリアの計算方法を具体的な例とともにステップごとに解説します。あわせて、よく混同される「ダブルペリア」との違いや、「新新ペリア」についても触れます。読み終えるころには、自分のコンペで自信を持って集計できるようになるはずです。
新ペリアとは?まずは仕組みを押さえよう
新ペリアとは、実力差のある参加者でも公平に順位を競えるようにするハンディキャップ(実力差を埋めるための調整値)算出方式のひとつです。一部のホールを「隠しホール(事前に伏せておく対象ホール)」として抜き出し、そのスコアをもとにハンディキャップを自動的に計算します。
ポイントは次の3つです。
- ゴルフの公式ハンディキャップを持っていなくても参加できる
- 当日のスコアだけでハンディが決まるので、初心者でも上位を狙える
- 隠しホールがどこかは集計まで伏せられているため、狙い撃ちできない
新ペリアでは、18ホール中12ホールを隠しホールとして使います。この「12ホール」という数が、後述するダブルペリア(ペリア方式の一種)との大きな違いです。
補足:「ペリア」は集計方式の総称で、隠しホール6ホールの旧来方式を指すこともあります。本記事では現在主流の「新ペリア(12ホール)」と「ダブルペリア(6ホール)」を区別して解説します。
集計方式全体の位置づけを把握したい方は、まずゴルフコンペ集計方式まるごと解説も合わせてご覧ください。
新ペリアの計算方法を4ステップで解説
結論から言うと、新ペリアの計算は次の式で求められます。
ハンディキャップ =(隠し12ホールの合計スコア × 1.5 − 72)× 0.8
ネットスコア = グロス(18ホールの総打数)− ハンディキャップ
順番に見ていきましょう。
ステップ1:隠しホールを12ホール決める
まず、18ホールのうち12ホールを隠しホールに設定します。一般的には、各ハーフ(前半9ホール・後半9ホール)からバランスよく選びます。参加者には伏せておき、プレー後に発表します。
ステップ2:隠し12ホールのスコアを合計する
選んだ12ホールの打数を合計します。これがハンディ計算のベースになります。
ステップ3:ハンディキャップを計算する
合計スコアに 1.5を掛けて18ホール換算し、そこからパー72を引き、さらに 0.8(調整係数) を掛けます。1.5を掛けるのは、12ホール分を18ホール分に換算するためです(18 ÷ 12 = 1.5)。
ステップ4:ネットスコアを出して順位を決める
最後に、18ホールの総打数(グロス)からハンディキャップを引いて、ネットスコアを算出します。このネットスコアが小さい人ほど上位です。
新ペリアの計算例(数字で確認)
言葉だけではイメージしづらいので、具体的な「新ペリア 例」で確認しましょう。
ある参加者Aさんのデータが次のとおりだったとします。
| 項目 | 数値 | | --- | --- | | グロス(18ホール総打数) | 100 | | 隠し12ホールの合計スコア | 70 |
この場合の計算は以下のようになります。
ハンディキャップ
=(70 × 1.5 − 72)× 0.8
=(105 − 72)× 0.8
= 33 × 0.8
= 26.4
ネットスコア
= 100 − 26.4
= 73.6
Aさんのネットスコアは 73.6 となります。
もう一人、上級者のBさんと比べてみましょう。
| 参加者 | グロス | 隠し12合計 | ハンディ | ネット | | --- | --- | --- | --- | --- | | Aさん | 100 | 70 | 26.4 | 73.6 | | Bさん | 85 | 55 | 9.6 | 75.4 |
グロスではBさん(85)がAさん(100)を大きく上回っていますが、ネットスコアではAさんが73.6で上位になりました。このように、実力差があっても結果が逆転しうるのが新ペリアの面白さであり、コンペで盛り上がる理由です。
ハンディキャップに上限を設けることも
ハンディキャップが大きくなりすぎると、たまたま隠しホールで大叩きした人が極端に有利になることがあります。これを防ぐため、コンペによっては ハンディの上限(上限値、よく使われるのは36や45など) を設けます。上限を設定する場合は、参加者へ事前に告知しておくとトラブルを避けられます。
ダブルペリアとの違い
「新ペリア 計算」を調べていると必ず出てくるのが「ダブルペリアとの違い」です。結論を先に言うと、両者の違いは隠しホールの数だけで、考え方そのものは同じです。
| 方式 | 隠しホール数 | 換算係数 | | --- | --- | --- | | 新ペリア | 12ホール | × 1.5 | | ダブルペリア | 6ホール | × 3 |
ダブルペリアの計算式は次のようになります。
ハンディキャップ =(隠し6ホールの合計スコア × 3 − 72)× 0.8
隠しホールが6ホールしかないため、18ホール換算するには3を掛けます(18 ÷ 6 = 3)。
どちらを選べばいい?
- 新ペリア(12ホール):対象ホールが多いぶん、当日の実力がより反映されやすい
- ダブルペリア(6ホール):対象ホールが少ないぶん、運の要素が強くなり、初心者でも一発逆転が狙いやすい
「ガチで競いたいコンペ」なら新ペリア、「和気あいあいと盛り上がりたいコンペ」ならダブルペリア、という選び方が一つの目安です。どちらが正解ということはなく、参加者の顔ぶれや目的に合わせて選びましょう。
新新ペリアとは?
「新新ペリア」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。これは新ペリアをさらに改良した方式で、隠しホールの偏りによる不公平を減らす工夫を加えたものです。
新ペリアでは、たまたま隠しホールに難しいホールや叩いたホールが集中すると、ハンディが実力以上に大きく(または小さく)出てしまうことがあります。新新ペリアでは、こうした極端な値を補正するために、算出されたハンディの一部に上限・下限の調整を加えるといった考え方が用いられます。
ただし、新新ペリアは運営者や大会によって計算ルールが少しずつ異なる場合があります。採用する際は、使用する集計ツールや幹事間で計算ルールを事前に統一・明文化しておくことが大切です。一般的なコンペでは、まずは標準的な新ペリアを押さえておけば十分対応できます。
手計算でつまずきやすいポイント
新ペリアは式さえわかれば難しくありませんが、手作業の集計ではミスが起こりがちです。よくあるつまずきポイントを挙げておきます。
- 隠しホールの選び間違い:12ホールのつもりが数え間違えている
- 係数の掛け忘れ:最後の「× 0.8」を忘れる
- 端数処理のばらつき:小数点以下を四捨五入するか切り捨てるか、人によって扱いが違う
- 同点時の順位ルール未設定:ネットスコアが並んだときの順位決定方法(後半ハーフ重視など)を決めていない
特に端数処理と同点時のルールは、事前に決めて参加者へ告知しておくと、表彰式でのトラブルを防げます。
同点時の順位決定でよく使われるのは、後半9ホールのネットスコアを比較する方法や、ハンディの少ない人を上位とする方法です。どれを採用するか、開催前に決めておきましょう。
まとめ:計算を理解すれば集計はもう怖くない
新ペリアの計算方法を、あらためて整理します。
- 新ペリアは 18ホール中12ホールを隠しホール にして使う方式
- 計算式は (隠し12ホールの合計 × 1.5 − 72)× 0.8
- ネットスコアは グロス − ハンディキャップ
- ダブルペリアとの違いは 隠しホールの数(6か12か) だけ
- 新新ペリアは新ペリアに補正を加えた発展形で、ルールの事前統一が必須
仕組みさえ理解すれば、新ペリアの集計はそれほど難しくありません。とはいえ、人数が多いコンペでは手計算のミスや時間のロスが起こりやすいのも事実です。表計算ソフトで計算式を組んでおくか、新ペリアの計算に対応したスコア管理サービスを利用すれば、幹事の負担を減らせます。なお、新ペリアを採用するコンペの準備段階(出欠管理・組み合わせ作成・案内文整備)を効率化したい場合は、幹事サポートアプリ「ゴルカン」も活用してみてください。
他の集計方式とあわせて検討したい方は、ゴルフコンペ集計方式まるごと解説もぜひ参考にしてください。自分のコンペに合った方式を選んで、参加者みんなが楽しめる一日にしましょう。

ゴルフコンペ幹事サポートアプリ「ゴルカン」を運営。ゴルフ業界誌『月刊ゴルフマネジメント』で「ゴルフ場のデジタル革新」の連載記事を担当。