ペリア・新ペリア・ダブルペリアの違い:方式比較と選び方の完全ガイド
ペリア方式・新ペリア・ダブルペリアの違いを、隠しホール数・係数・計算式・向いているコンペ規模で比較解説。どの方式を選べばいいか迷う幹事のための決定ガイド。
ゴルフコンペの幹事を任されて集計方式を調べると、「ペリア」「ダブルペリア」「新ペリア」といった似た言葉が次々に出てきて、結局どれを選べばいいのか迷ってしまう——そんな声をよく聞きます。この記事では、ペリア方式とダブルペリア(新ペリア)の違いを、計算の仕組みから具体例まで整理して解説します。読み終えるころには、自分のコンペにどの方式が合うか判断でき、当日の集計もスムーズに進められるようになります。
結論:ペリアと新ペリア(ダブルペリア)の違いは「隠しホール数」
先に要点をまとめます。
- ペリア方式:あらかじめ決めた6ホールの打数をもとにハンディキャップを算出する方式
- ダブルペリア方式(新ペリア方式):12ホールを使って算出する方式。「ダブルペリア」と「新ペリア」は基本的に同じものを指す呼び方です
- 違いの本質は、ハンディ計算に使う隠しホール(伏せホール)の数
「隠しホール」とは、参加者には事前に知らせず、幹事だけが把握している集計用のホールのことです。プレー後にそのホールの打数を使ってハンディキャップを計算するため、実力者でも初心者でも優勝のチャンスが生まれます。
集計方式の全体像をつかみたい方は、ピラー記事「ゴルフコンペ集計方式まるごと解説」もあわせてご覧ください。
そもそもペリア方式とは?仕組みをおさらい
ペリア方式は、ゴルフコンペで広く使われるハンディキャップ自動算出方式のひとつです。参加者の正式なハンディキャップを把握していなくても、その日のスコアだけで公平な順位づけができるのが特長です。
計算の流れ
ペリア方式(6ホール)の計算手順は次の通りです。
- 18ホールのうち、幹事が**6ホールを「隠しホール」**として事前に決めておく(参加者には非公開)
- プレー終了後、その6ホールの合計打数を出す
- 以下の計算式でハンディキャップを算出する
ハンディキャップ =(隠し6ホールの合計打数 × 3 − 72)× 0.8
- グロス(実際の総打数)からハンディキャップを引いてネットスコアを出す
- ネットスコアが少ない順に順位を決める
ここで使われる「72」はコースの基準打数(パーの合計)の一般的な値、「0.8」はハンディキャップ係数と呼ばれる調整値です。係数の意味は後述します。
ペリアの隠しホールの選び方
隠しホールは、パー3・パー4・パー5をバランスよく含めるのが一般的な目安とされています。難易度に偏りが出ないよう、コースの前半(アウト)と後半(イン)から均等に選ぶと、より公平になりやすいでしょう。
ダブルペリア(新ペリア)方式とは?
ダブルペリア方式は、その名の通りペリアの隠しホールを2倍の12ホールに増やした方式です。「新ペリア」という呼び名も同じ方式を指します。古くからのペリア(6ホール)に対して、後から広まった改良版という位置づけで「新」と付くと理解するとわかりやすいでしょう。
計算の流れ
ダブルペリア(12ホール)の計算式は次のようになります。
ハンディキャップ =(隠し12ホールの合計打数 × 1.5 − 72)× 0.8
ホール数が6から12に増えるため、打数にかける倍率が「×3」から「×1.5」に変わる点がポイントです。これは18ホール全体に換算するための調整で、6ホールなら3倍、12ホールなら1.5倍をかけることで基準を揃えています。
なぜホール数を増やすのか
隠しホールが多いほど、特定のホールでの「たまたまの大叩き」や「まぐれの好スコア」の影響が薄まります。つまり、12ホールのダブルペリアのほうが、その人の実力が結果に反映されやすい傾向があります。
具体例で見るペリアとダブルペリアの違い
言葉だけではイメージしにくいので、同じプレーヤーのスコアを両方式で計算してみましょう。
ここでは、グロス(総打数)が 96 のAさんを例にします。
ペリア(6ホール)の場合
| 項目 | 数値 | | --- | --- | | 隠し6ホールの合計打数 | 30 | | 計算式 | (30 × 3 − 72) × 0.8 | | ハンディキャップ | (90 − 72) × 0.8 = 14.4 | | ネットスコア | 96 − 14.4 = 81.6 |
ダブルペリア(12ホール)の場合
| 項目 | 数値 | | --- | --- | | 隠し12ホールの合計打数 | 58 | | 計算式 | (58 × 1.5 − 72) × 0.8 | | ハンディキャップ | (87 − 72) × 0.8 = 12.0 | | ネットスコア | 96 − 12.0 = 84.0 |
同じグロス96でも、隠しホールにどのホールが含まれるかでハンディキャップが変わり、ネットスコアも変わります。6ホールだけだと「たまたま叩いたホール」が混ざると数値が大きくブレますが、12ホールだとブレが小さくなり、より安定した結果になりやすいのです。
ポイント:ペリアは「番狂わせが起きやすい=盛り上がりやすい」、ダブルペリアは「実力が反映されやすい=公平感が高い」。どちらが良い・悪いではなく、コンペの目的による使い分けが大切です。
ハンディキャップ係数(0.8)の意味と上限ルール
計算式に出てくる 0.8 は「ハンディキャップ係数」と呼ばれます。これは算出されたハンディを少し圧縮するための値で、上振れを抑える役割があります。係数を 1.0(圧縮しない)にしたり、0.7 に下げたりと、コンペごとに調整するケースもあります。
- 係数を大きくする(例:1.0)→ ハンディが大きく出やすく、ハイスコアの人にも有利
- 係数を小さくする(例:0.7)→ ハンディが小さく出て、実力が反映されやすい
ハンディキャップの上限を決めておく
ペリア・ダブルペリアいずれの場合も、隠しホールでたまたま大叩きすると、ハンディキャップが極端に大きくなることがあります。これを防ぐため、**「ハンディキャップの上限を設ける」**運用が広く行われています。一般的には上限を 40 前後に設定する例が多いと言われますが、参加者の層に合わせて幹事が決めて問題ありません。
事前に「ハンディ上限あり」「係数0.8」などのルールを参加者へ共有しておくと、当日の集計後のトラブルを避けられます。
どっちを選ぶ?方式選びの判断基準
最後に、ペリアとダブルペリアの選び方を整理します。
| 比較項目 | ペリア(6ホール) | ダブルペリア(新ペリア・12ホール) | | --- | --- | --- | | 隠しホール数 | 6ホール | 12ホール | | 番狂わせの起きやすさ | 起きやすい | 起きにくい | | 実力の反映度 | 低め | 高め | | 計算の手間 | やや少ない | やや多い | | 向いているコンペ | 初心者が多く、ワイワイ盛り上がりたい | 経験者中心で、公平性を重視したい |
おすすめの使い分け
- 社内・親睦コンペで初心者も多い → ペリアやダブルペリアで「誰にもチャンスがある」演出を
- 腕に自信のある人が多い・上位を真剣に競う → ダブルペリア(新ペリア)で公平感を重視
- 迷ったら、現在はダブルペリア(新ペリア)が主流とされているため、こちらを基本に検討するとよいでしょう
なお、ステーブルフォードなど他の方式とあわせて検討したい場合は、「ゴルフコンペ集計方式まるごと解説」で全体像を確認しておくと選びやすくなります。
まとめ:違いを押さえれば集計はもう怖くない
最後に要点を振り返ります。
- ペリア方式とダブルペリア(新ペリア)方式の違いは、ハンディ算出に使う隠しホールの数(6か12か)
- 「ダブルペリア」と「新ペリア」はほぼ同じものを指す呼び方
- ホール数が多いダブルペリアのほうが実力が反映されやすく公平、ペリアは番狂わせが起きやすく盛り上がりやすい
- 計算式の 0.8=ハンディキャップ係数で上振れを調整し、ハンディ上限を決めておくとトラブルを防げる
方式の仕組みさえ理解できれば、あとは参加者層と目的に合わせて選ぶだけです。とはいえ、当日の隠しホール集計や全員分のネットスコア計算を手作業でこなすのは、幹事にとって意外と大きな負担になりがちです。集計部分は表計算ソフトで計算式を組んでおくか、集計に対応したスコア管理サービスを利用すれば、計算ミスや当日のバタつきを減らせます。準備段階の出欠管理や組み合わせ作成まで効率化したい場合は、幹事サポートアプリ「ゴルカン」もあわせて活用してみてください。

ゴルフコンペ幹事サポートアプリ「ゴルカン」を運営。ゴルフ業界誌『月刊ゴルフマネジメント』で「ゴルフ場のデジタル革新」の連載記事を担当。