ステーブルフォード計算の完全ガイド:点数表とハンデ込みネットスコア算出
ステーブルフォード方式の計算を、基本の点数表(バーディ3点・パー2点等)から計算例・ネットステーブルフォードまで解説。初心者から上級者大会まで使える加点式集計の決定版。
ゴルフコンペで「ステーブルフォード」という集計方式を任されたものの、点数の数え方がよくわからない――そんな幹事の方は少なくありません。普段のストロークプレー(打数で競う方式)とは考え方が逆なので、最初は戸惑うのも当然です。この記事では、ステーブルフォードの計算方法を、点数表・計算例・ネット計算の手順まで一通り解説します。読み終えるころには、自分のコンペで迷わず集計・説明できる状態を目指します。
ステーブルフォードとは「加点式」のスコア計算方式
まず結論から言うと、ステーブルフォードは 各ホールの成績を点数に置き換え、その合計点が高い人が勝ち という加点式の集計方式です。打数が少ないほど偉い通常のストロークプレーとは、勝敗の向きが逆になります。
ストロークプレーでは「18ホールの合計打数が少ない人が上位」ですが、ステーブルフォードでは「規定の点数表に従って加点し、合計点が多い人が上位」となります。
| 方式 | 競う対象 | 上位になる人 | | --- | --- | --- | | ストロークプレー | 合計打数 | 打数が少ない人 | | ステーブルフォード | 合計点数 | 点数が多い人 |
加点式ならではのメリットは、大叩きしたホールのダメージが限定されることです。1ホールで10打叩いても、点数上は「0点」で済むため、その後のモチベーションを保ちやすく、初心者を交えたコンペでも盛り上がりやすいのが特徴です。
「1ホールの大叩きで戦意喪失……」を防げるのが、加点式ステーブルフォードの良さです。
なお、ステーブルフォードはほかの集計方式と並んでコンペでよく使われます。集計方式全体の違いを俯瞰したい方は、ピラー記事ゴルフコンペ集計方式まるごと解説もあわせてご覧ください。
ステーブルフォードの点数表(基本ルール)
ステーブルフォードの点数は、そのホールのパー(基準打数)に対して、何打で上がったか で決まります。
一般的に広く使われている点数表は次のとおりです。
| 成績(パーとの差) | 呼び方 | 点数 | | --- | --- | --- | | パーより2打以上少ない | イーグル以上 | 4点 | | パーより1打少ない | バーディ | 3点 | | パーちょうど | パー | 2点 | | パーより1打多い | ボギー | 1点 | | パーより2打以上多い | ダブルボギー以下 | 0点 |
この表が「基本形(クラシック・ステーブルフォード)」です。ボギーでも1点が入り、ダブルボギー以上は何打叩いても0点で頭打ちになる、という点をまず押さえてください。
補足:点数表にはバリエーションがある
ステーブルフォードには、より上級者向けに大叩きをマイナス点とする「モディファイド・ステーブルフォード」という派生ルールも存在します。ただしコンペの幹事として運営する場合、最初は上の基本表で十分です。
大切なのは コンペ当日までに「どの点数表を使うか」を全員に共有しておく こと。点数表が人によって違うと集計トラブルのもとになります。
計算例で理解するステーブルフォード(グロス)
ここでは実際のスコアを使って、グロス(ハンディキャップを引く前の、そのまま打った打数)でのステーブルフォード計算を見てみましょう。
例として、あるプレーヤーの前半9ホールの成績を点数化します。
| ホール | パー | 打数 | パーとの差 | 点数 | | --- | --- | --- | --- | --- | | 1 | 4 | 5 | +1(ボギー) | 1点 | | 2 | 4 | 4 | 0(パー) | 2点 | | 3 | 3 | 5 | +2(ダブルボギー) | 0点 | | 4 | 5 | 5 | 0(パー) | 2点 | | 5 | 4 | 3 | -1(バーディ) | 3点 | | 6 | 4 | 7 | +3(トリプル) | 0点 | | 7 | 3 | 4 | +1(ボギー) | 1点 | | 8 | 5 | 6 | +1(ボギー) | 1点 | | 9 | 4 | 4 | 0(パー) | 2点 | | 合計 | 36 | 43 | — | 12点 |
注目したいのは6番ホール。打数は7打(トリプルボギー)と大きく崩れていますが、ステーブルフォードの点数上は0点で止まります。打数だけ見れば「+7」と苦しい前半ですが、点数で見ると12点を確保できているわけです。
このように、大叩きホールの影響を一定に抑えながら、好スコアのホールはしっかり加点できる のがステーブルフォード計算の面白さです。
ネット ステーブルフォードの計算方法
コンペで実力差のある参加者を公平に競わせたい場合は、ネット ステーブルフォード を使います。「ネット」とは、ハンディキャップ(実力差を埋めるための持ち点)を反映させた後のスコアのことです。
ネット ステーブルフォードの考え方はシンプルで、各ホールの打数からハンディキャップ分を差し引いてから点数化する だけです。
手順1:ハンディキャップをホールごとに割り振る
たとえば18ホールでハンディキャップが「18」の人なら、各ホールに1打ずつ配分するのが基本です。配分には通常、スコアカードに記載された ハンディキャップ欄(各ホールの難易度順位) を使い、難しいホールから順に持ち点を振り分けます。
| ハンディキャップ総数 | 配分の目安 | | --- | --- | | 18 | 全18ホールに1打ずつ | | 9 | 難易度上位9ホールに1打ずつ | | 27 | 全ホールに1打+難易度上位9ホールにもう1打 |
手順2:差し引いてから点数化する
ネット打数(実打数 − そのホールの配分ハンディ)を出し、それをパーと比べて点数表に当てはめます。
例:パー4のホールを「5打」で上がった場合
- このホールに配分されたハンディが「1打」なら → ネット打数は4打 → パー → 2点
- ハンディ配分が「0打」なら → ネット打数は5打 → ボギー → 1点
同じ5打でも、ハンディの配分次第で点数が変わるのがネット計算のポイントです。これにより、上級者と初心者が同じ土俵で競えるようになります。
手順3:18ホール分を合計する
各ホールのネット点数を合計し、最も点数の多い人が優勝です。簡易なコンペでは、ダブルペリアなどで算出したハンディを使い、その総ハンディを点数の調整に用いる運用も見られますが、ホールごとに配分する方式の方が、ステーブルフォード本来の趣旨に沿った計算になります。
ステーブルフォード集計でつまずきやすいポイント
幹事として集計する際、特に間違えやすいのは次の3点です。先に頭に入れておくとスムーズです。
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点数の向きを逆に覚えてしまう 打数と違い「多いほど良い」です。上位の並べ替えを降順にするのを忘れないようにしましょう。
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0点ホールの扱い ダブルボギー以上はすべて0点です。「トリプルだからマイナス」と勘違いしないようにします(基本形の場合)。
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同点時の順位決定方法を決めていない 合計点が同じ人が出たときのルールを事前に決めておきましょう。一般的には、後半9ホールの点数が高い方を上位とする方法などが使われます。
手集計とアプリ集計の違い
ステーブルフォードは1ホールごとに点数変換が必要なため、人数が多いと手集計はかなり手間がかかります。電卓やExcelで集計用シートを用意しておくとミスを減らせます。
各集計方式の選び方やメリット・デメリットの比較は、ゴルフコンペ集計方式まるごと解説でまとめて確認できます。
まとめ:ステーブルフォード計算の要点
最後に、ステーブルフォード 計算のポイントを振り返ります。
- ステーブルフォードは 点数が多いほど上位 になる加点式の集計方式
- 基本の点数表は バーディ3点・パー2点・ボギー1点・ダブルボギー以下0点
- 大叩きしても0点で止まるため、初心者を交えたコンペでも盛り上がりやすい
- ネット ステーブルフォード は、各ホールでハンディを引いてから点数化する
- 同点時の順位決定ルールは事前に決めておく
点数表と計算手順さえ押さえれば、ステーブルフォードは決して難しい方式ではありません。まずは本記事の計算例をなぞって、自分のコンペの点数表を1枚用意してみてください。
参加者が多くて手集計が大変な場合は、点数計算用のExcelシートを事前に用意したり、集計に対応したスコア管理サービスを使う方法も検討してみてください。なお、ステーブルフォードを採用するコンペでも、出欠管理や組み合わせ作成、案内文の整備といった準備段階は幹事サポートアプリ「ゴルカン」で効率化できます。次回のコンペで方式選びに迷ったときの選択肢として、ステーブルフォードもぜひ検討してみてください。

ゴルフコンペ幹事サポートアプリ「ゴルカン」を運営。ゴルフ業界誌『月刊ゴルフマネジメント』で「ゴルフ場のデジタル革新」の連載記事を担当。